
将棋はゴルフ以上にバンカーの多いゲームです。そこからどのように抜け出すかがとても重要で、棋力の大部分はこれが占めている気がしています。本書は感覚的なことについて書いたので、気軽に読んでください。そして実戦を指したとき、自然にバンカーショットが打てるようになっていれば嬉しく思います。
出版社からのコメント
将棋はどんなゲームなのだろう?著者が到達した「上達に欠かせない考え方」を丁寧に解説。
「将棋は一手だけ良い手を指しても、それで急に状況はよくなりません」(構想について)
「両者が備えている戦力は同じなので、ある主戦場で優位に立てば、他の主戦場では不利になる、と考えるのが自然です」(主戦場について)
「序盤で玉の囲いを省略すると、終盤で守りに多くの手をかけなければなりません」(玉の安全度について)
などなど、「羽生の言葉」はとてもよく効く!あなたの棋力はまだまだ伸びる!
※本書は『羽生の奥義』(NPO法人将棋を世界に広める会、2002年)を改訂し、書下ろしを加えたものです。